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2020.11.18

WORKS

壊れにくいデンチャー製作

破折を繰り返す義歯にもなるべく直ぐに壊れないような工夫をしています。G-REXでは義歯の補強線を入れる以外の補強の仕方をご紹介します。

こんにちは。フロアチーフの馬場です。今回は、床内キャストバーについて書きたいと思います。G-REXでは、これまでご紹介したキャストバーの他にも、床内キャストバーというものも度々ご注文いただきます。床内キャストバーとは、写真のように床の内部にメタルの維持を入れて補強し、クラスプ同士をワンピースで製作する方法です。

床内キャストバーで製作する理由としては、欠損歯数が多くレジン床部を大きくして義歯を安定させたい場合や、後に増歯修理の可能性があり予め修理しやすいようにしておきたい為です。また、旧義歯が破折を繰り返しやすいので補強の為と、保険の義歯と自費の義歯をきっちり分けて製作したいが保険の義歯でもある程度は壊れにくく丈夫にしておきたいといった点なども理由として挙げられます。写真の症例では、対合歯も残存歯がしっかり残っていることもあり、旧義歯が前歯付近でよく割れるということでしたので、金属床などでよく使われるようなリテンションホールのワックスパターンを使用して前歯部から小臼歯部を補強して製作しました。その結果、患者様には現在も問題なく使っていただいております。この症例ではありませんが、先生から「補強線だけではすぐに破折していたが、リテンションホールを使うことによって破折の繰り返しがなくなった。もう4年くらいはもっている」という驚きの声もいただいております。

丈夫で長持ちする義歯を作るには、旧義歯がどんな状態で問題が起きているのかをしっかりと把握する必要があります。これからも先生と打合せを積み重ね、患者様に以前よりもよくなった!と喜んでいただける義歯を提供できるよう製作してまいります。ご興味ある医院様はお問い合わせください。