2023.08.04
WORKS
義歯の着脱について
弊社で製作している、外れにくい安定した義歯の設計を一部紹介します。
こんにちは、馬場です。
今年の6月にJIADS福島補綴勉強会に参加しました。そこで弊社で製作している義歯について発表させていただく機会があり、会員の先生方、技工士の方から色々なご意見を頂戴しました。大変勉強になり、有意義な時間でした。そこで発表した内容を少し今回のブログで書かせていただきます。
写真は弊社で製作した片側義歯です。
片側の義歯の設計で気をつけている点は、クラスプの頬側アームだけではなく舌側アームも少しアンダーカットに入れ転覆防止して外れにくくしているところです。後はなるべく欠損部から離れた位置にプレートで伸ばしてレストを付けています。メタルアップすると舌感などより良いです。
このケースは、最後臼歯7番の遠心部にアンダーカットが求められなかったので着脱方向は複雑になりますが、7番近心部、クラスプの肩にあたるところのアンダーカットを利用しました。ディンプルの形成やリングクラスプも難しかったのでこの様に設計しました。
着脱の動画です。
7番クラスプの近心部から義歯を入れて3番のクラスプを入れる形になります。外す時は、7番からは外れないので3番のクラスプから外します。この様にすると、7番に理想的なアンダーカットが求められなくても外れにくい安定した義歯を製作することができます。
両側性の義歯であっても維持、安定を求めるため着脱が複雑になることがあります。そのときは先生に理由を話し、着脱の仕方を説明するようにしています。
話が変わりますが、娘がハーフバースデーを迎えました。社内ではわたしに瓜二つと言われています。今後もよろしくお願い致します。
馬場