2024.10.09
WORKS
レストシートについて
レストシートの形態や形成する注意点などのお話をしたいと思います。
こんにちわ。デンチャー担当技工士の馬場です。
今回は弊社で鉤歯となるクラウンなどを製作する場合や、先生にレストシートの形成をお願いする場合の弊社で行なっている方法、レストシートの形態について話したいと思います。
まずレストの働きとして
(1) 義歯に加わった咬合圧を維持歯に伝達する。
(2) 義歯の沈下を防止する。
(3) クラスプを定位置に保持する。
(4) 義歯の動揺を抑制する。
(5) 食片圧入を防止する。
(6) 咬合接触関係を改善する。
があげられます。
弊社で鉤歯となるクラウンを製作し、レストシートを付与する場合、形態は咬合圧の加わる部分では最低1mmは厚みを確保しています。ケースによってはクリアランスが少なくクラウンの厚みが確保出来ない場合もあるので、再形成のお願いをしたり、対合歯での調整をお願いしています。そこはクラウン担当の技工士とよく相談し決めています。
あと、側方運動時などにスペースがなくなる場合もあるので注意が必要です。
アンダーにならない様に方向性をしっかり見て、丸みのある形態をお願いしています。デンチャーは、どんなに維持装置がしっかりしていても多少の動きはあるものだと思いますので、角張ったレストシートより少し丸みのある方が鉤歯への負担も少ないです。特にレストと鉤体部の間の部分。
あと、これは弊社で製作する場合ですが、ワンピースキャストで製作する事が多く寒天印象を行い副模型を製作するため、角になっていると寒天が千切れたりしやすく再現性も悪くなります。
シンギュラムレストの場合には特に平行性を見て気を付けなければいけません。
先生から参考模型をお預かりして模型上で形成したものを返却し見て頂き、先生とイメージを共有できるようにもしています。
設計など相談いつでも承っております。ご気軽にご連絡下さい。
馬場