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2020.12.24

WORKS

ノンクラスプデンチャー

金属の見えない、審美的に優れた部分床義歯です。

こんにちは。馬場です。

本日は、取扱いのあるノンクラスプデンチャーについて書きたいと思います。

クラスプとは、金属の金具のこと。デンチャーとは、義歯(入れ歯)のことです。つまりノンクラスプデンチャーとは、「金属の金具を使用しない義歯」のことで、金属の金具がないので、見た目が良く審美に優れています。又、金属を使用しない為、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。

ノンクラスプデンチャーの材料は、ポリアミド系樹脂(ナイロン)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、アクリルの5種類が厚生労働省から認可され使用されています。それぞれに特徴があるので症例、患者様にあった樹脂を選ぶことをお勧めします。ジーレックスではポリアミド系(ナイロン)のバルプラストと、ポリエステル系樹脂のエステショットブライトの2種類を取り扱っています。ポリアミド系樹脂のバルプラストは、柔らかく、破折することなく、壊れにくいのが特徴です。薄くすることが可能で装着感にも優れているので患者様に凄く喜ばれています。弊社で1番製作依頼を受けている樹脂です。しかし、柔らかい反面、噛む力を伝える能力が落ちるという欠点があります。なので、欠損部位の多い症例などに不向きです。よって、多数歯欠損の場合はメタルのレストをつけることをお勧めします。

ポリエステル系樹脂のエステショットブライトの特徴として、ポリアミド系樹脂のバルブラストより少し硬い材質ですが、ノンクラスプデンチャーの中では適合精度に優れ、変形が少ないです。常温重合レジンとも接着する為、修理も可能になります。しかし、やや硬さがあるので破折することがあります。こちらもメタルのレストを付けることをお勧めします。どちらの樹脂のノンクラスプデンチャーでもキャストバー、金属床との併用が可能です。更に、弊社では納品時に専用の洗浄剤をお勧めしています。市販の洗浄剤を使用すると、成分にもよりますがウィング部分が硬くなったり、変形、劣化する可能性がありますので注意が必要です。

ノンクラスプデンチャー、洗浄剤についてご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。

馬場