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2021.04.27

WORKS

鋳造床用コバルトクロム合金

デンチャー製作で使用してる歯科用金属について紹介します。

こんにちは。フロアチーフの馬場です。今回は、デンチャー製作で使用してる歯科用金属について紹介します。弊社で製作しているパーシャルデンチャーでは、コバルトクロム合金で使用して製作することが多く、得意としています。

コバルトクロム合金は、様々なメーカーから色々な種類のものが販売されていますが、弊社ではデントウラム社のレマニウムGM380プラスを使用してます。デントウラム社は、ドイツに本社を置く120年以上の歴史をもつ歯科技工材料メーカーです。印象材、ワックス、埋没材、コバルトクロム合金、研磨材、レーザー溶接機など精密で安定したコバルトクロム鋳造体を生み出すための製品を数多くラインナップしています。日本をはじめ世界各国へと輸出し、高い評価を得ている会社です。そこで製造しているレマニウムGM380プラスは、人体に有害なニッケルや、ベリリウム、鉄を全く含まない鋳造床用コバルトクロム合金です。耐腐蝕性に優れ、高い生体親和性を備えています。完成された鋳造体は高い弾性係数を持ち、丈夫で変色せず、口腔内で長期に渡って機能します。オーバーヒートしにくいので、滑らかで美しい仕上がりを実現でき、レーザー溶接にも対応、複雑な鋳造床やコンビネーションに適しています。

弊社では、保険内でのコバルトクロム合金を使用したワンピースキャストバーが先生方から高い評価を得ています。開業当初から変わることなく使用し続け、先生方や患者様に材質的にも丈夫で安全で良いもの提供したいという気持ちで製作してます。これからも安心して口腔内にセットできるデンチャーを製作し続けていきたいと思います。

参考までに物理的特性として、降伏力640MPa、引っ張り強度900MPa、ビッカース硬度360、展延性6.5%、弾性係数220.000MPa、比重8.2g/cm³、液相点1,370℃/2,498℉、1インゴットの重さ6g

馬場