Blog

最新実績やスタッフブログ

2021.05.27

WORKS

軟質裏装について

今回は弊社の取り扱いのある軟性裏装義歯、軟質裏装材についてご紹介します。

こんにちは。フロアチーフの馬場です。

今回は弊社の取り扱いのある軟性裏装義歯、軟質裏装材についてご紹介します。

軟質裏装材による義歯の裏装は、通常の硬質材料の義歯床では咀嚼時の痛みを回避できない症例に行います。直接法と間接法がありますが、弊社で義歯をお預かりして行う間接法では義歯床粘膜面を一層削除後、義歯床をトレーとしてティッシュコンディショナーやダイナミック印象材で顎堤粘膜の印象採得が行われた義歯をお預かりして製作します。

直接法は、患者様から義歯をお預かりする必要がないというメリットがあります。間接法は、軟質裏装材の厚さ1〜2ミリを適切に確保することができるので、唾液との接触がなく接着性が良く境界部も滑沢にしあげことができるという利点があります。よって、直接法よりも耐久性に優れているといえます。咀嚼時の痛みを回避できない下顎無歯顎の難症例では、軟質裏装材の一定の厚みを確保するため間接法をおすすめします。

軟質裏装材は、アクリル系とシリコーン系の2種類があります。アクリル系は、含有される可塑剤などの溶出と吸水性があるため、裏装材が使っているうちに固くなったり変色したりといった劣化が起こりやすいです。その点、シリコーン系では経時的変化が少ないのでシリコーン系を使用する方のご依頼が多いです。弊社ではネオ製薬工業株式会社のエヴァタッチスーパーを使用しています。

近年では材料の性質も良くなり、長期軟性の持続、操作性も向上し、気泡の混入も抑えられ、プライマーの接着性も良くなりました。技工作業も楽になり、先生方や患者様に、より良い義歯を提供できるようになったと思います。

製作日数は通常中4日ですが、ご相談頂ければ急ぎでの製作も可能です。気軽にお問い合わせ下さい。

馬場